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オンデマンドの普遍化が、キレる人間を増えさせる

ネット通販で殆どのものを購入してみて、つくづくサービスのオンデマンド化が進んでいることを実感させてもらった。ネット上のサービスの効率化により、猛烈なスピードでオンデマンドなサービスが普遍化していっているのだ。

『欲しい時に、欲しいものを、欲しいだけ手に入れる。しかもなるべく安く!』を追求していくと、自分の人生の効率化が進む。すると、非効率な部分が物凄く嫌に、あるいは物凄くうっとうしく思えてくるのも仕方が無いことだと思う。

その、もっとも非効率とも思えるものの1つが、『人付き合い』だ。
これだけモノもサービスも自分の欲求の赴くままに手に入るというのに、未だに人間--というか、人の心というものはオンデマンドに手に入れる事ができないでいる。

「なんで、私のことをわかってくれないの!?」
「俺がここまでしてやっているのに、もうちょっと解れよ!」
「お前、すげーウゼェ。邪魔!」

便利でお気楽なものが増えれば増えるほど、そうでないものに対処するのが面倒になる。
面倒だからますます対処しなくなり、最後には対処できない者ばかりになる。

サービスのオンデマンド化以前は、自分の欲求を通すために、気力や体力や資本など、あらゆるコストを注ぎ込む必要があって、その為に『大人になる必要』があった。なるべく大人な対応を取れる者が、少ないコストで欲求を通すことができていたからだ。
そのために人間は社会性を身に付ける必要があったし、礼儀作法に意味があったのだ。
しかし、今、その前提が必要なくなってきている。だから当然、これからは『大人の対応』ができる人も少なくなってくるに違いない。
生きる為に必要なスキルは、今やITや携帯の操作習得になっているようだ。

日常をオンデマンドに生きている人は、交際(人付き合い)もオンデマンドであるほうが望ましいと思うし、楽だと感じる。
交際のオンデマンド化の一例が、掲示板やメールでの半二重なやりとりであり、キャバクラやホストクラブというヴァーチャルな場なのではないか?
そして、彼らの欲求にオンデマンドに応えてくれない公共の場では、精神的機能不全を起こしてキレる人間が増えていくだけのような気がする。もしこの仮説が正しいならば、公共の場に出て来ようとしないニートのほうが、むしろ安全で、歓迎すべきなのかもしれない。

今後、オンデマンドというサービスを継続させていくべく、メカニカルでシステマチックなサービスは向上し続けるに違いない。人は楽に慣れ切るものだから、それを維持させるのには、なんとか労力を注ぐだろう。相手が人間でなければ、なおさらだ。
しかし、そのぶんメンタルでヒューマニスティックなサービスの質は低下し、量は減り続けるに違いない。
今後、メンタルでヒューマニスティックなサービスは、ボランティア(利他)の精神のあるものだけが提供してくれる(提供することができる)ようになるのではないか。
彼らは積極的に他人と接する中で、大人になる術を身に着けており、人前でキレない事を美徳として会得しているだろうからだ。

さて、私はこのままオンデマンドなサービスを受け続けても、大人でいられるだろうか?非常に不安である。

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